こちらのページは、チーム共有のためアトリエのサービスの理念を、書き留めているものです。
── 体験を、整理された形で残すという判断
この記事は、デコレイトミーアトリエが手作り結婚指輪の制作体験において、フォトブックという形で記録を残している理由と、その背景にある考え方を整理したものです。
私たちは、制作体験を「その日で完結する時間」とは考えていません。
体験は、
どのように記憶され、
どのように整理され、
どのような形で残るのか。
そこまで含めて設計するものだと考えています。

1000枚以上の撮影と、約200枚の整理
制作中には、1000枚以上の写真を撮影しています。
そのすべてをそのままお渡しするわけではありません。
目を閉じているもの、ピントが合っていないもの、
光の状態が適切でないものなどを除き、
構図や空気感が整っている写真を
約200枚前後に整理します。
この約200枚のデータを、お客様にお渡ししています。
大量の撮影データをそのまま渡すことが目的ではなく、
きちんと残る写真だけを届けることを優先しています。
それも、体験を丁寧に扱うための判断です。
200枚から24枚へという編集設計
さらにその約200枚の中から、
時間の流れが自然につながる24枚を選び、
フォトブックとして構成します。
1000枚以上の撮影。
そこから約200枚へ整理。
さらに24枚へと再構成。
この工程は単なる選別ではありません。
制作体験を一冊の流れとして再編集する作業です。
写真を並べるのではなく、
体験を物語として整える。
フォトブックは、そのための設計です。
本という形が持つ意味
印刷して写真を残すことが少なくなった昨今。
多くの写真はスマートフォンの中に保存され、
スクロールの中に埋もれていきます。
情報は画面の中にあり、
読むことも、見ることも、スクロールで完結する時代です。
だからこそ、「一冊の本」という形は、
以前よりも少し贅沢な存在になりました。
ギフトとして絵本を贈ることが、
単なる物ではなく、
時間や想いを手渡す行為になっているように。
本には、
ページをめくる順番があります。
流れがあります。
時間があります。
フォトブックも同じです。
写真の集合体ではなく、
制作体験の時間を閉じ込めた一冊。
それは、効率よりも記憶の質を選ぶという判断でもあります。
データとして保存することは合理的です。
けれど、一冊として残すことには、
触れる時間が生まれます。
その時間こそが、贅沢だと考えています。
なぜそこまで行うのか
フォトブックを制作するには、時間も手間もかかります。
撮影、選別、構成、編集。
決して軽い工程ではありません。
それでも、その価値は十分にあると考えています。
制作体験をその場限りのものにしないこと。
あとから振り返れる状態に整えること。
そして、このフォトブックを
別途料金として上乗せしているわけではありません。
制作体験の中に含まれる設計の一部として位置づけています。
他社との差を強調するためではなく、
体験の質を守るための内部的な判断です。
フォトブックは締めくくりの設計
制作体験は、指輪が完成した瞬間で終わるものではありません。
その日を振り返ること。
ふたりの表情を見返すこと。
制作中の空気を思い出すこと。
それができる状態をつくる。
フォトブックは、制作体験を丁寧に締めくくるための設計のひとつです。
体験を、指輪だけで完結させない。
その判断の背景として、
フォトブックという記録設計があります。
制作体制・品質設計・価格構造を含む、全体の設計思想については、下記のまとめページをご覧ください。

