── 運営の視点から
この記事は、制作効率よりも体験の質を優先するという判断について、運営の視点からまとめたものです。
前提として
デコレイトミーアトリエでは、
手作り結婚指輪の制作体験において
効率や回転率を最優先にはしていません。
それは、
非効率だからできない、ではなく、
あえて選んでいないという判断です。
効率を上げること自体は、難しくない
正直に言うと、
制作体験の効率を上げる方法はいくらでもあります。
・工程を簡略化する
・説明を定型化する
・時間配分をあらかじめ決める
・同時進行で複数組を対応する
どれも、やろうと思えばできます。
ただ、その多くは
体験の自由度を削ることと引き換えになります。
手作り体験で、いちばん削りたくないもの
制作体験の中で、
いちばん削りたくないのは
立ち止まれる余白です。
・デザインをもう一度考える時間
・「これでいいかな?」と悩む時間
・作業中にふと会話が止まる時間
これらは、
効率だけを考えると
「なくてもいい時間」に見えるかもしれません。
でも実際には、
その時間こそが体験の中心になっています。
効率を優先すると、起きやすいこと
制作体験で効率を優先すると、
次のような変化が起きやすくなります。
・判断が早くなる
・迷う時間が減る
・全体の進行が均一になる
一見すると、
良いことのようにも見えます。
ただ同時に、
「自分たちで考えた感覚」や
「納得するまで向き合った感覚」も
少しずつ薄れていきます。
私たちが大切にしているのは、結果だけではない
完成した指輪の仕上がりは、
もちろん大切です。
ただ、それと同じくらい、
どうやってそこに辿り着いたかも大切にしています。
・迷ったこと
・話し合ったこと
・途中で意見が変わったこと
そうした過程があるからこそ、
完成した指輪に
その時間が重なっていく。
効率を最優先にすると、
この「重なり」が生まれにくくなります。
運営としての判断
制作効率を上げないという判断は、
利益や回転率の面では
必ずしも有利ではありません。
それでも、
体験の質を落とさずに提供するためには、
この判断が必要だと考えています。
制作体験を
「早く終わらせるもの」ではなく、
「しっかり過ごすもの」として設計する。
それが、
デコレイトミーアトリエの運営方針です。
結論として
効率よりも体験の質を優先するという考え方は、
特別な演出のためではありません。
制作体験を、
ふたりの時間として成立させるための
運営上の選択です。
この判断は、
1日1組という制作スタイルとも深くつながっており、
今後も変える予定はありません。

