金・プラチナの価格が上がっても、“思い出”は作れる。手作り結婚指輪という選択【福岡のブライダルリング事情2025】

🕊️執筆者 サノ アカリ  福岡情報・フリーライター

福岡でも上がっている、金とプラチナの価格

ここ数年、金やプラチナの価格がぐんと上がっています。参考サイト:田中貴金属
2025年10月現在、18金(K18)は1gあたり約9,000〜10,000円、プラチナ(Pt900)は6,000〜7,000円台
10年前と比べると、どちらも約1.5倍以上の高騰です。

某有名ブランドの結婚指輪を例にすると、

10年前はペアで25〜30万円ほどだったものが、今では40〜50万円台に。
「結婚指輪って、こんなに高かったっけ?」と驚くカップルも多いようです。

K18素材のリングとプラチナ素材のリング

“買う”より“作る”へ。人気が高まる「手作り結婚指輪」

そんな中で注目されているのが、自分たちで作るスタイルの結婚指輪
いわゆる“手作り結婚指輪”です。

中心街の販売店を介さず、アトリエで直接制作することで

中間マージンが抑えられ、価格が控えめになるのでブランドほど価格が高騰していません。
さらに、ふたりで一緒に作る時間そのものが“特別な思い出”になるという点も支持されています。

実際、福岡でも「体験型の結婚準備」を選ぶカップルが増えています。
「思い出を残す」という感覚が、モノよりも“体験”に価値を置く今の時代にぴったりなんです。


福岡で体験できるアトリエの一例

たとえば、薬院にある「デコレイトミー」
1日1組貸切のプライベート空間で、職人と一緒に指輪を制作できます。
素材はK18やプラチナ(Pt900)など高品質なものを使用しながらも、
ブランド価格より抑えめなのが特徴です。

👉 手作り結婚指輪とは|デコレイトミー(福岡・薬院)

「手を動かして、自分たちらしい形を残す」
そんなアナログな時間を楽しむカップルが、いま少しずつ増えています。


“高騰時代”でも、賢く・楽しく選ぶ

手作り結婚指輪の魅力は、価格だけではありません。
地金の重さやデザインを自由に調整できるので、
自分たちの予算に合わせた制作が可能です。

一方で、地金価格の上昇が続く今は、
「結婚が決まったら早めに制作する」のがひとつのポイント。
同じデザインでも、数ヶ月後には材料費だけで数万円変わることもあるからです。


私が思うこと

ブライダルの現場にいた頃、
「いい結婚指輪って、どんなものですか?」と聞かれることがよくありました。

でも今なら、こう答えたいです。
“いい指輪”とは、ふたりで選んで、ふたりで納得できたもの。

金額やブランドよりも、
「ふたりでこうしよう」と話し合ったその時間こそ、
何より価値のある思い出になると思うんです。

だからこそ、
無理に高いブランドを選ばなくてもいいし、
自分たちらしい方法で“いちばん大切な形”を作ればいい。

それが、これからの福岡のブライダルスタイルなのかもしれません。

profile サノ アカリ
フリーライター/元ブライダルプランナー。福岡を拠点に、ブライダル・飲食・企業のブログ記事を執筆。ここでは結婚準備に役立つ情報を、現場経験をもとにお伝えしています。note も気ままに書いています 

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この記事関連のQ&A

そもそも、なぜ結婚指輪の価格が上がっているのですか

主な理由は「金やプラチナの国際相場の高騰」です。
世界的にインフレや円安が続いており、地金そのものの価格が上昇しています。
そのため、ブランドジュエリーを中心に販売価格が全体的に高くなっているんです。

手作り結婚指輪は本当に安くなるんですか?

はい。百貨店や仲介を通さず、アトリエで直接制作するため、
中間マージンや広告費がかからないのが大きな理由です。
デザインや幅・厚みを調整できるので、素材を変えて予算に合わせることもできます。

どんな素材を選べますか?

一般的には K10(10金)・K18(18金)・Pt900(プラチナ) などが選ばれます。
それぞれに特徴があり、
K10:軽くてリーズナブル
K18:色味が豊かで耐久性もあり人気
Pt900:重厚感と高級感があり王道
デコレイトミーではどの素材でも制作が可能です。

いつ制作するのがおすすめですか?

価格の変動を考えると、結婚が決まったタイミングで早めに制作するのがおすすめです。
地金価格は日々変わるため、数ヶ月後には同じデザインでも費用が上がる場合があります。