昔は、結婚指輪といえば「完全におそろい」が主流でした。
けれど最近は、「似てるけど、ちょっと違う」という“ペアっぽさ”の出し方が人気になっています。
仕事でアクセサリーを着けられない方や、服装の雰囲気がまったく違うカップルでも、
「ふたりの指輪だと分かるリンク感」があれば充分。
同じ形にしなくても、“おそろい”は作れるんです。

まったく同じじゃなくていい。ふたりらしい結婚指輪
揃える要素・ずらす要素。ふたりの“バランス”を探そう
ペア感を出す方法はいくつもあります。
たとえば──
- 表面の仕上げだけおそろいにする(例:どちらもマット仕上げ)
- 幅を変える(彼は太め、彼女は細め)
- 素材を変える(プラチナ×ゴールドなど)
- 色味をあえて変える(ホワイト×イエローなど)
- 形は同じで質感だけ違う
このように、“そろえる部分”と“少しずらす部分”を決めるだけで、
ふたりだけのバランスが生まれます。
同じでも、違ってもいい。
それが、いまの“おしゃれペア”の考え方です。
最近では、“完全おそろい”にこだわらず、
ふたりの個性を生かしたペアデザインを選ぶ人が増えています。
実際、ブライダル業界全体でもこの傾向は広がっていて、
(参考:ゼクシィ 結婚指輪2025)
「ふたりで違いを楽しむスタイル」が新定番になりつつあります。
ペア感を決めるコツは、“写真だけで選ばないこと”
指輪を選ぶとき、SNSやサイトの写真だけを見て決めてしまう人も多いですが、
実際に指に通してみると印象がまったく変わります。
マット仕上げは写真では落ち着いて見えても、
実際には光をやわらかく反射して上品な印象になったり。
ツヤ仕上げは思ったよりも華やかに映えたり。
だから、ふたりで試着して“自分の手に馴染む質感”を感じることが大切。
アトリエで実物を見ながら決めると、ペア感のイメージも自然に一致していきます。
デコレイトミーが提案する、“おそろいすぎないペア”
デコレイトミーでは、「リンクするけど、同じじゃない」デザインをたくさん提案しています。
たとえば──
- 両方とも丸みのある形で、仕上げだけ変える
- 素材は同じだけど、幅を1mmずらす
- 一方にだけ小さな槌目(つちめ)模様を入れる
- あえてカラーを変える(プラチナ×ゴールドなど)
- 外見は違っても、内側の刻印をおそろいにする
ほんの少しの差で、指に並べたときに“ペアらしさ”がちゃんと伝わる。
それが、ふたりだけのバランス。
完全におそろいにしなくても、“一緒に選んだ”という気持ちはちゃんと残ります。
“ふたりらしさ”を見つける時間も、思い出になる
どんなデザインにするか悩んでいる時間も、
ふたりにとっては大切な思い出のひとつ。
話しながら、笑いながら決めていくその過程に、
もうすでに“ペア感”が生まれています。
最近ではファッション誌などでも、
「さりげなくリンクする“ペアジュエリー”」が注目されており、
個性を生かした“ふたりらしさ”こそが、これからの時代の美しさかもしれません。
まったく同じじゃなくてもいい。
おそろいすぎないほうが、ふたりらしい。
そんな自由なペアリングのかたちが、
これからもっと増えていくといいなと思います。
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profile サノ アカリ
フリーライター/元ブライダルプランナー。福岡を拠点に、ブライダル・飲食・企業のブログ記事を執筆。ここでは結婚準備に役立つ情報を、現場経験をもとにお伝えしています。note も気ままに書いています
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この記事関連のQ&A
結婚指輪はやっぱり“おそろい”じゃないと変ですか?
いいえ、まったくそんなことはありません。
最近は「デザインは違うけどペア感がある」スタイルが主流。
表面仕上げや素材、刻印など“どこか一部をそろえる”だけでも十分おそろい感が出ます。
それぞれが素材を変えるのはアリ?(プラチナとゴールドなど)?
とても人気の組み合わせです。
それぞれの肌の色味や普段のファッションに合わせて選べるのが魅力。
同じ形・仕上げにすることで、“違うけどおそろい”のバランスが生まれます。
手作りの結婚指輪でもペア感は出せますか?
もちろん出せます。
デコレイトミーでは、同じ工程を一緒に体験することで自然にリンク感が生まれます。
デザインが違っても「ふたりで作った」という体験そのものが“ペアの証”になるんです。
デザインが合わないとき、どうすればいい?
まずは“どこをそろえたいか”を話してみるのがおすすめ。
表面仕上げ・刻印・素材など、部分的にそろえる方法はたくさんあります。
それでも迷ったら、アトリエで実物を見ながら決めるのがいちばん確実です。
ペア感を出すおすすめの組み合わせは?
たとえばこんな組み合わせが人気です:
【形は揃えて】
・マットとツヤ
・プラチナとイエローゴールド
・槌目模様とプレーン
【形は違う】
思い出は共有してるのでOK
外側違いで内側の刻印をおそろいにする
おそろいすぎず、それでいて“ふたりらしいバランス”を楽しめます。
